PDF編集ソフトを買う前に:結合・書き込み・文字修正・OCRの違い

PDF編集ソフトを選ぶときは、まず「何を変えたいか」を整理しましょう。ページをまとめる、メモを書く、元の文章を直す、スキャンした文字を読み取る――それぞれ必要な機能が異なります。

この記事では、WindowsでPDFを扱う人向けに、購入前に確認したい違いをまとめます。メーカーの公開資料に基づく解説で、実機による性能比較ではありません。

したい作業から、必要な機能を選ぶ

したいこと探す機能確認するポイント
複数のPDFを1つにまとめる結合・ページ整理ページの順番変更や不要ページの削除もできるか
メモや文字を書き足す注釈・テキスト追加追加した文字を保存後も表示できるか
元からある文章や数字を直す既存テキストの編集日本語の字体や改行が崩れないか
紙をスキャンしたPDFの文字を検索・コピーするOCR(文字認識)原稿の言語に対応し、必要な箇所を正しく認識できるか

例えば、資料を1つのPDFにまとめたいだけなら、最初に確認するのは結合機能です。元の文章を書き換える機能まで必要かは、別に判断できます。

結合やページ整理は、無料ソフトから確認する

無料の候補に、Windowsへインストールして使う「PDF24 Creator」があります。公式には、個人・業務とも無料で、PDFの結合・分割、ページの削除や並べ替え、OCRに対応すると案内されています。また、ファイルをPC内で処理するオフライン型のソフトです。PDF24 Creator公式

まずは、自分に必要な作業が無料の機能で終わるかを確認すると、購入する理由を整理できます。ここで紹介しているのはインストール版で、ブラウザー上で使うPDF24のオンラインツールとは利用方法が異なります。

「文字を書き足す」と「元の文字を直す」は別の作業

余白に「確認済み」と追加する作業と、本文の「10月」を「11月」に置き換える作業では、必要な機能が違います。

製品に「PDF編集」と書かれていても、どちらの作業に対応するかまで確認しましょう。例えばPDF24のオンライン編集ツールでは文字や画像の追加が案内され、元のテキストを編集する方法としてはWordへの変換が紹介されています。PDF24の編集機能の説明

既存の文字を直接修正したい場合は、その機能を備えたソフトを比較します。Acrobatには既存テキストの変更機能がありますが、使用するフォントの有無などによって編集に制約があります。Adobeのテキスト編集ガイド

編集元のWordやExcelファイルが手元にある場合は、元ファイルを修正してPDFを作り直す方法も候補になります。

OCRは、画像の文字を検索・コピーできるようにする機能

紙をスキャンしたPDFは、文字が画像として保存されている場合があります。OCRは、その画像から文字を認識する機能です。例えばPDF24では、スキャン文書などを検索可能なPDFにする用途が案内されています。PDF24のOCR機能の説明

確認したいのは、文字を検索できればよいのか、文章を書き換えたいのか、表をExcelで再利用したいのか、という出力後の用途です。OCR、既存テキストの編集、Excelへの変換は、それぞれ対応を確認してください。

試すときは、個人情報を含まないサンプルを使い、検索結果とコピーした文字を原稿と照合します。特に数字や固有名詞は、一文字ずつ確認する対象にするとよいでしょう。

購入前に確認する3つのこと

  1. 必要な作業は、上の表のどれに当たるか。
  2. 無料の候補で同じ作業を行い、保存して開き直した結果に問題がないか。
  3. 有料版を選ぶ場合、その機能が契約予定のプランに含まれるか。

料金も、表示されている月額だけでなく、契約期間・支払総額・解約条件を確認します。

必要な機能と、無料の候補で不足する点を書き出してから比較すると、自分の作業に合うソフトを選びやすくなります。

調査方法:メーカーの公開資料に基づく機能の整理です。操作性、処理速度、OCR精度の実測評価は含みません。情報確認日:2026年9月18日。